春〜初夏 初夏〜真夏

SUGATAMI Course
姿見の池スノーシュー トレッキングコース

 旭岳姿見の池周辺には、冬しか体験できない魅力的なフィールドがたくさん出現します。夏山では登山道を外れて歩くことができない場所を自由に歩けたり、動物たちの足跡や動物を見られたり、サンピラーやダイヤモンドダスト、樹氷などといった北国ならではの自然現象を間近に体験することができます。
  ここでは、技術や経験がなくても、簡単に始められて、気軽に雪山気分を味わえるスノーシューを使って行けるコースをご紹介します。
コースルート(1周 約1時間30分)
1. ロープウェイ姿見駅 出発
約30分
2. 噴気孔(1)
約20分
3. 姿見の池(2)
約20分
4. 夫婦池(3)
約20分
5. ロープウェイ姿見駅 到着
コースタイムは、天候や積雪量、登山者の体力などにより大きく異なります。参考タイムとしてお考えください。
また、この体験記は冬山ガイドと同伴して取材しています。悪天候時でのコースインは、遭難の恐れがありますので、
経験豊富な冬山ガイドと同伴することをお奨めします。
本コース上で起こった遭難・事故等につきましては、当社(旭岳ロープウェイ)は責任を負いかねます。
危機管理など、すべて自己責任でお願いいたします。

まずは旭岳の噴気孔に向かいます。

旭岳ロープウェイ車窓より
  旭岳ロープウェイ山麓駅から終着駅である姿見駅まで約10分。車窓からの眺めは、最高で、正面には、北海道の最高峰旭岳(2291m)の山容が見え、右側は、忠別岳から十勝岳連峰と、その最南端である富良野岳が見えます。そして、左側は当麻岳から安足間岳の稜線が見えます。眼下は、夏は、注意して見ていないと森林限界の境界付近は、見落としがちですが、冬期は、はっきりと分ります。白一色の場所が高山帯です。それでは、第一ポイントの旭岳の噴気孔めざして、いざ出発。
 真っ正面にどーんと旭岳の山容が見えて、登山欲をかきたてますが、旭岳登山は夏のお楽しみにして、冬山の醍醐味とも言える、姿見の池周遊路コース外を歩いてみましょう。
 駅舎を出てまず最初にするのが、スノーシューの装着。軽く準備運動をして、旭岳の噴気孔に向けて一直線の最短コースで向かいます。圧雪していない場所は、普通に歩けば、足が膝まで埋もれてなかなか前に進めませんが、スノーシューを着けただけで、雪の上に浮くという感覚はとても面白く、どこまででも歩いていけそうな気分になります。白一色の平原の中にもくもくと噴気孔のあるところを目指して歩くこと約30分。噴気孔に到着です。
夏場は、近寄ることはできませんが、冬場は、ぎりぎりまで近づくことができ、間近で旭岳の鼓動を感じることができます。

スノーシューを装着

噴気孔へ

噴気孔に到着
 
凍結している姿見の池へ…
 次は、姿見の池に向かいます。池といっても冬は水も凍り雪も積もっているので、どこが池だかわかりにくいのですが、第五展望台の近くに見える「大雪愛の鐘」と「石室」を目指して歩きます。10分ほど歩くと、左手に大きくえぐれた窪みが見えてきます。これが姿見の池です。この池は、火口湖で、火山活動停止後に噴火口に水がたまり現在の姿になりました。
 キタキツネの足跡が、池の中に向かっています。こんな寒さの中、何を探しにここまで来たのでしょうか?池の横のなだらかな斜面を10分ほど登ると旭岳石室に着きます。石室は屋根の下まで雪に埋もれ、大雪愛の鐘もベンチも案内板も凍りついて、自分の足音以外は何も聞こえない静寂に包まれます。静寂の中で五感が覚醒されたような感覚を覚えながら、しばし旭岳の山容と十勝連峰の景観を楽しむことにしましょう。天気が良ければ、南方に高根ヶ原〜十勝岳連峰が見え、西方には忠別湖や旭川市内なども見えます。

姿見の池へ向かう

強風が創り出すエビの尻尾

大雪愛の鐘
 
夫婦池〜姿見駅へ

夫婦池
    こちらも凍りついていますが、雪の中にぽっかりと空いた空間が池であることをうかがわせます。この池も姿見の池同様火口湖です。夫婦池に行く途中にも大きな窪みがありますが、これは激しい風が雪をえぐるように吹き飛ばしたために出来た穴だと思われます。夏場に同じ場所に行くと、景観の違いに驚かれるのではないでしょうか。
 北側に目を向けると、裾合平の先に当麻岳〜安足間岳の稜線が見えます。夫婦池の横の遊歩道は、風で雪が飛ばされている箇所があるので、上から第一展望台に向かって歩き、あとはロープウェイの姿見駅までなだらかな下りを戻ります。
 なお、冬の大雪山は気温がマイナス20℃や30℃は当たり前で、さらに風が吹けば体感温度はマイナス40℃近くになります。天気が良くても、防寒対策をきちんとしておくことが大切です。特に、耳や頬などが冷たい風に長時間さらされると、しもやけや凍傷の恐れがありますので、耳を覆う暖かい帽子と頬を覆うネックウォーマーか目出し帽が必要です。また、厳冬期の旭岳は、強風の為、ロープウェイが休止することもありますので、最新の情報を携帯電話用のサイトで確認してコースインしてください。
 
旭岳ロープウェイ山麓駅横のスノーシューコース(かも沼・わさび沼コース)

カモ沼
(温泉が湧出しているので冬期でも凍らない)
 姿見の池周辺での真っ白な世界のスノーシューを満喫した後は、冬でも凍らない「かも沼」、「わさび沼」があるクロスカントリースキーコースをスノーシューで行ってみてはどうでしょうか?姿見の池コースとは違い原生林の中に「かも沼」・「わさび沼」と呼ばれる温泉が湧出している沼があり真冬でも凍りません。ここには、コガモが棲んでいて、恐らく全国で一番標高の高いところで越冬している鴨だと思います。このコースは、毎日圧雪車により整備されていますので、比較的歩きやすく、スノーシューが初めての方やお子様ずれの家族でも、安心して雪を楽しむことができるコースとなっています。運が良ければ、天然記念物のクマゲラやエゾリス、モモンガなどの野生動物に会えるかもしれません。コースインする前に、旭岳ビジターセンターに立ち寄り、コースマップと簡単な説明を聞きいて行ってください。初めてで心配の方は、冬山ガイドの方と一緒に行くことをオススメします。冬山ガイドの方と同伴すると、ワイルドなコースを行ってみたり、大雪山を学習できたりと楽しめます。

圧雪されているコース

わさび沼

雪原から旭岳を望む

【スノーシューとは?】
日本に昔からある、かんじきが進化したもので、雪の上を楽に歩くための道具です。スノーシューを装着することで、雪の上で浮力が得られ、潜み込みが軽減されます。スキーやクロスカントリーは苦手だけど、冬山を楽しみたいという人におすすめの冬のスポーツです。登山店やアウトドア用品店などに置いてありますが、わざわざ購入するのは大変という人は、ツアー会社や周辺のホテルなどのレンタルを利用することもできます。(旭岳ビジターセンターにも、レンタル用のスノーシューとストックのセットがあります)

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