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SUGATAMI Course
| 旭岳〜裾合平1周コース紹介 |
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初夏〜真夏(6月下旬〜7月下旬)にかけての北海道最高峰 旭岳〜裾合平1周コースをご紹介します。旭岳山頂からの絶景・日本最大級のお花畑・大雪山で唯一、山腹にある中岳温泉などなど、ボリューム満点。1周約
7時間と、非常に長いコースとなりますので、きちんとした登山装備をして行くことを強くオススメします。最近は、半袖シャツ一枚、ハイヒールやスニーカーといった軽装で歩いてる方をよく見かけます。晴天時であれば、軽装でも全く問題ありませんが「山の天候は変わりやすい」と、昔から言われています。実際その通りで、「平地は晴れているが、山の上では豪雨」「快晴だったが、急にガスが出てきた」なんてことが頻繁にあります。「楽しかった!」と思える登山をするためにも、最悪の事態を想定して最低限の準備はしておきましょう。 |
| 所要時間 |
1周 約 7時間※/
約 12km |
| 必要な装備 |
登山靴または、底が厚めの靴
スパッツ(雪渓上を歩いたり、沢を渡る必要があるため)
レインウェアまたは、雨風をしのげる長袖の上着
水(水分を補給できるもの)
地図・コンパス
応急セット
ストックなど |
| 消費カロリー |
成人男性 一般体型 約 3,150 kcal |
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日本最大のお花畑を見に行こう! |
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コースルート(1周 約 7時間※)
| 1.
ロープウェイ姿見駅 出発 |
| ↓約
25分 |
| 2.
姿見駅〜姿見の池へ 難易度:★☆☆☆☆ |
| ↓約1時間40分 |
| 3.
姿見の池〜旭岳山頂へ 難易度:★★★☆☆ |
| ↓約
1時間30分 |
| 4.
山頂〜熊ヶ岳〜間宮岳へ 難易度:★★☆☆☆ |
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| 5.
間宮岳〜中岳分岐へ 難易度:★☆☆☆☆ |
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| 6.
中岳分岐〜中岳温泉へ 難易度:★★☆☆☆ |
| ↓約
50分 |
| 7.
中岳温泉〜裾合平分岐 難易度:★★☆☆☆ |
| ↓約
1時間30分 |
| 8.
裾合平分岐〜ロープウェイ姿見駅 到着 |
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※コースタイムは、天候や登山者の体力などにより異なります。参考タイムとしてお考えください。 |
北海道最高峰(2,291m)旭岳山頂を目指して… |

姿見の池より旭岳 |
旭岳ロープウェイ姿見駅より、姿見の池を目指します。姿見駅を出て、5分ほど歩くと第一展望台に到着。この時期、さまざまな高山植物が所せましと生育しており、姿見の池周遊路では、キバナシャクナゲ・チングルマ・エゾノツガザクラ・エゾイソツツジ・ミヤマリンドウなどが見られます。その中でも、ひときわ面白いのがチングルマです。名前の由来は、花の形が稚児車(ちごぐるま)に似ている・果実の形が風車に似ている為との説があります。そして、なんと言っても、一番の特徴は、「3度変身する」こと。開花し、花が咲き終えた後は、羽毛のような繊毛状の形になり、秋には葉が赤く染まり紅葉となります。1シーズンに3度も楽しめる、とてもユニークな高山植物です。
また、チングルマ・エゾノツガザクラの混合群落は見応えがあり、白と赤色が登山道脇の一面に広がっている様子は、まるで天然のカーペットのよう。あまりの美しさに見とれてしまいそうですが、今回の目的は「日本最大級のお花畑」を見に行くこと。まだまだ先は長い道のりが待っています。先を急ぎましょう。
今は、擂鉢(すりばち)池の湖面を囲むように残っていた雪もようやく融け、大雪山もすっかり夏模様です。8月下旬からは、紅葉が徐々に始まり、さらに10月上旬には初冠雪…と、わずか2ヶ月足らずの短い夏ですが、このわずかな期間に高山植物は花を咲かせ、動物は子を育てる…。大雪山の生態系は「この2ヶ月に凝縮されているのだな」と考えると、とても感慨深いものがあります。
第三展望台を過ぎた辺りで、「ピーッピュルピュルピィー」と笛のような鳴き声が聞こえ、すぐ近くのハイマツを見ると、真っ赤な鳥がいるではありませんか。間違いありませんギンザンマシコです。すかさず望遠レンズを取り出そうとしましたが、一瞬目を離した隙に、どこかに飛び去ってしまったようです…残念。ですが、辛うじて1カットのみ標準レンズで撮影できた写真があるので見てください。 |

満月沼付近
チングルマとエゾノツガザクラ |

エゾイソツツジ |

擂鉢(すりばち)池
(*マウスオーバーで
6月下旬の擂鉢池)
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チングルマ
(*マウスオーバーで繊毛状)
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ハイマツの上でさえずる
ギンザンマシコ(オス) |

ミヤマリンドウ
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| 旭岳山頂からの眺望 |

いざ、山頂へ |
姿見の池からは、進行方向に向かって左手に地獄谷、右手に忠別岳〜トムラウシ山を眺めながら、ひたすらの登りとなります。旭岳山頂までは、約
1時間40分。さらに、観察できる高山植物もほとんど無く、岩と砂礫ばかりで、正直「辛い」の一言に尽きますが、旭岳を登ってしまえば、この後のルートには、ほとんど登りはありませんので頑張りましょう。
旭岳6〜7合目に差し掛かると、風向きにもよりますが、「ツン」と鼻をつく匂いがしてきます。原因は、地獄谷から噴き上がる噴煙に、硫黄成分が含まれているためです。約500〜600年前に噴火してからは、現在まで大きな火山活動はありませんが、もくもくと噴煙が立ち上る様を見ていると、「旭岳は活火山」だということを改めて認識させられます。
ちなみに、旭岳は大雪山系の中では最も新しく出来た山だと言われ、約2万年前〜数千年前に誕生したと考えられています。
また、旭岳は名称の変遷が多く、イシカリ岳・チュックベツ岳・東オプタテシケ山・ヌタクカウシュペ山というように、様々な名称があり、明治末期(1910年)に、「旭岳」の呼称が正式に制定され現在に至ります。旭岳の由来は、旭川の東にある山ということからきています。
!実はもっと高かった?旭岳の標高
現在、北海道最高峰(2,291m)を誇る旭岳ですが、500〜600年前に起こった火山噴火の衝撃で、山頂を含む上部がまるごと吹き飛んで現在のかたちになったと考えられています。もし崩落せずに山頂が残っていたなら…?標高は2500m以上で、富士山と同様の山容だったと言われています。
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七合目付近からは、忠別岳・トムラウシ山、奥には十勝岳連峰が見える
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金庫岩 (*マウスオーバーでニセ金庫岩)
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山頂の手前に、角張った岩があることにお気づきでしょうか?これが金庫岩です。きれいな立方体状の形をしていますが、これが自然の力だけで成形されたというのだから驚きです。金庫岩は、登山道の目印とされていますが、少し下ったところには同じような立方体状の岩があり、こちらは「ニセ(偽)金庫岩」と呼ばれています。金庫岩と非常に良く似ているのでご注意ください。濃霧など視界不良時に間違えて「ニセ」の横を下ってしまい、遭難してしまったという事例が過去に何度もあります。
現在は、ニセ金庫岩付近にロープを張っていますので、意図的にロープを乗り越えない限りは大丈夫だと思いますが、注意することに越したことはありません。さあ、山頂はもう目の前です。

旭岳山頂に到着 |
長い登りを乗り越え、いよいよ山頂に到着です。天候に恵まれれば、北方から、当麻岳・安足間岳・比布岳。東方には、北鎮岳・黒岳・熊ヶ岳・後旭岳、南方には赤岳・白雲岳、高根ヶ原、トムラウシ山、十勝岳連峰と続き、西方は山頂より地獄谷を見下ろし旭平を見ることができます。山頂からの360度の大パノラマをご堪能ください!なお、体力に自信の無い方や、荒天の場合、ここで引き返すことをオススメします。
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地獄谷より、旭平を見下ろす
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| コース折り返し地点、間宮岳を目指す |

キバナシャクナゲとトムラウシ山
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山頂で充分休息をとったら、折り返し地点の間宮岳に向けて出発です。山頂から少し下り始めると、道の脇にキバナシャクナゲの群落が見られます。姿見の池周辺では、花弁がしぼんでしまい、ほとんど見頃を終えてましたが、山頂付近から東側斜面は、雪融けが遅く、咲き始めたばかりのようです。
これから旭岳東側斜面を下りますが、この斜面には、毎年遅くまで(7月いっぱいまで)雪渓が残っているのと、30度近い急斜面を下る為、とても歩きづらく危険です。特に視界が効かない場合、下る方向を誤ってしまって遭難。といった事例*がよくありますので、万が一の事態に備えて、地図・コンパスの準備はしておきましょう。
斜面を下りた直後、後方を振り返ると、「巨大な壁」のような山が見えます。見る角度が変わり、中央に地獄谷が無いため、普段とは全く印象の違う旭岳が見られます。この角度からの旭岳は、パンフレットや、雑誌等ではなかなか見られませんので、新鮮に感じられるのではないでしょうか?

旭岳後方の急斜面を下る
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!自衛官が遭難
2005年10月9日、自衛官が旭岳へ向かったまま、行方不明になるという事件が発生。ヘリを飛ばして、捜索するも全く手がかりが得られず。そして、4日後の13日に遭難者本人から警察に携帯電話での連絡が入る。通報を受けた、自衛隊も8機のヘリコプターで捜索するが発見できず。体力に自信があるのか、移動している可能性もあり、範囲を拡大しつつ捜索は続いた。同月17日、捜索隊が旭岳山頂から、約5〜6km(推定)離れた忠別川上流で、自衛官を発見し救助。凍傷・軽い骨折を負っていましたが命に別状はありませんでした。原因は、視界不良で旭岳後方の雪渓にて滑落、方向を見失い、天人峡・忠別川方面へ向かってしまったようです。 |

熊ヶ岳の火口を迂回
(*マウスオーバーで登山道を表示)
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道なりに進んでいくと、熊ヶ岳の麓付近に分岐があります。ここが、裏旭キャンプ場です。国立公園内でテントを立ててキャンプをする場合、指定のキャンプ地以外は利用できません。
ここからは、熊ヶ岳の火口を迂回するように、ゆるやかな登りが30分ほど続きます。道中、南側には白雲岳があり、この山では、毎年5月中〜下旬頃になると、火口に周囲の雪融け水が貯まり、湖ができます。温かくなるにつれ土壌の凍土が融け、貯まった雪融け水は地下に吸い込まれ、やがて湖は消滅してしまいます。1週間ほどのわずかな期間だけ見られる為、「幻の湖」と呼ばれています。こちらも必見です。そして、足元には多数の高山植物が見られ、キバナシャクナゲ・エゾコザクラ・ジムカデ・ミネズオウといった、おなじみの植物から、姿見の池周遊路には無い高山植物も見られます。主に、イワウメ・イワギキョウ・ミヤマタネツケバナ・ミヤマキンバイ・ウスユキトウヒレンなどがあります。

前方目前に間宮岳
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高山植物を観察しながら、最後の登りを越えると、視界が一気に開け、稜線に出ます。周囲には風を遮るものが無く、登り切った直後に心地よい風が当たり、消耗した体力を風が癒してくれるかのようです。ただし、天候によっては、かなりの強風が吹くこともあり、身体を冷やしすぎないようにご注意ください。目の前に、間宮岳・北海岳方面の標識があり、間宮岳方面へ進みます。ここからは、約5分でコース中間地点「間宮岳」に到着です。
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ミヤマタネツケバナ |

イワウメの群落 |

ミヤマキンバイ
(*マウスオーバーでメアカンキンバイ)
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| 姿見の池周辺〜旭岳〜間宮岳で見られる主な高山植物(6月下旬〜7月下旬) |

チングルマ
(旭岳全域) |

エゾノツガザクラ
(旭岳全域) |

エゾイソツツジ
(姿見の池周遊路) |

ミヤマリンドウ
(姿見の池周遊路) |

キバナシャクナゲ
(旭岳全域) |

イワウメ
(熊ヶ岳〜間宮岳) |

イワギキョウ
(後旭岳〜間宮岳) |

ミヤマタネツケバナ
(後旭岳〜間宮岳) |

ミヤマキンバイ
(旭岳全域) |

ミネズオウ
(旭岳全域) |

マルバシモツケ
(旭岳全域) |

コメバツガザクラ
(熊ヶ岳〜間宮岳) |
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